候補者の横顔

京女

2008年02月09日 16:43



 

◇「解体と創造」に熱意--村山祥栄候補(30)
 中学生のころ、大疑獄「東京佐川急便事件」があった。「政治家が自己保身に走り、命懸けで仕事していないことに憤りを感じた。こんなことなら、おれがやってやる」。政治家を志した契機だった。
 
 「糺(ただす)の森が遊び場だった」子供時代を経て、「政治を勉強するなら東京へ」と専修大に進学。そこで松沢成文衆院議員(当時、現神奈川県知事)の学生秘書に。「松沢さんは常に現場にいた。生の声を聞き、現場に基づく政治でなければ机上の空論、と再三再四教えられました」と振り返る。
 
 最近、白洲次郎を取り上げた本を読んだ。「戦後のあの時期、あかんものはあかんと絶対権力者のマッカーサーにも筋を通した。政治家とはこうあるべき、と腹にグッときた」と言う。
 
 尊敬する人物に高杉晋作と両親を挙げる。会社を辞めて市議に挑戦する際、両親に猛反対された。「僕はちょっと安心させたら、不安にさせることの繰り返し。でもやると決めたら付き合ってくれる。ありがたいです」
 
 市政が安定しているなら、市長は自分でなくてもいいという。「しかし、今は役所を壊さなければならない時。解体と創造こそ、政治家の仕事」と出番を望んでいる。【藤田文亮】

毎日新聞より

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